Château Puygueraud 1996
- 生産地 リブルネ地区コート・ド・フラン サンシバー村
- 格付け AOC Bordeaux Cotes de Francs
- 生産者 Château Puygueraud
- 品種 メルロ60%、カベルネ・フラン25%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、マルベック5%
- コメント
ル・パン、ヴィユー・シャトー・セルタンなどを所有するベルギー出身のネゴシアン、ティエポン・ファミリーが所有するシャトーが造るエレガントなタンニンとしっかりとした骨格を持つ個性溢れるワインです。
色合い 紫色がかった深みのあるルビー色。その濃厚なルビー色からは熟れた果実が感じられます。
香り ブラックチェリーやプラムなどの熟した果実や熟成からくる落ち着いた華やかな香り。プラム、ブルベリー、カシスリキュールなど。青ピーマン、ローズマリーなどの若々しい香り。スミレの香り。ミント、土、ミネラル、カカオのニュアンス。
味わい 溢れんばかりの果実味と、しっかりしたタンニンを持った、骨格のあるワイン。口に含むと豊満な存在感があります。程よい酸味と果実の凝縮感。シルキーなタンニンが豊かな果実味を引き立たせ、リコリスのニュアンスを伴うフレッシュでエレガントなアフターが長く続きます。
- Ch Puygueraud 1996
1996年はボルドーでは右岸、左岸を問わず質の良いカベルネの取れた年という事からも分かるように、遅熟のテロワールに取って有利なヴィンテージと なりました。ピュイゲローのテロワールは右岸では断トツに遅熟で、オーナーのニコラ・ティエポン曰く、96年は非常にタンニンのしっかりとした葡萄が収穫できたそうです。
もうかなり良い感じで、ワインがこなれてきて、タンニンがかなりまろやか。今が正に飲み頃。ラムレーズン系のアロマチックな感じが、ワインが綺麗に熟成している事を感じさせます。旨みもたっぷりで、本当に上手く熟成したワインです。
- Ch Puygueraud シャトー・ピュイグロー
シャトー・ピュイグローは、超・高級シャトーとして知られる「ル・パン」のオーナー、ティエンポン家が所有する人気シャトー。ジョルジュ・ティエンポンがシャトー・ピュイグローを所有したのは1946年のこと。それから長い年月をかけて畑を手入れし、シャトーで最初のワインが造られたのは所有から実に37年もの月日を経た1983年のことでした。リリース後まもなく評論家に絶賛され、人気シャトーの仲間入りを果たしました。
シャトー・ピュイグローが属するコート・ド・フラン(2008年より、ボルドー右岸のコートのついた4つの地区、ブライ・カスティヨン・フラン・カディアックが<コート・ド・ボルドー>の1つになった。Cotes de Bordeaux Francs)は、450haとボルドーで一番小さなアペラシオンです。 葡萄畑はジロンド県で最も高地にあり、サンテミリオンの東にあるドルドーニュ川とイル川の流域の中間に位置しています。
ティエンポン家はこのボルドーで最小のこのアペラシオンを復興させる為、長い年月をかけて取り組んできました。その取り組みに一つが、土壌に合った品種の植え替えです。シャトー・ピュイグローはメルロを中心に、 マルベックやカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドしていましたが、2005年からはカベルネ・ソーヴィニヨンを伐採し、よりコート・ド・フランの 土壌に合う、カベルネ・フランを栽培するようになりました。