2018年2月3日 お昼のワイン会
★榎本シェフのお料理
アミューズ・ブーシュ イベリコ豚舌のゼリー寄せ
アオリイカ、ピサンリ、ワサビ菜のサラダ仕立て イベリコチョリソーと
”スペシャリテ”釜揚げしらすのリゾット グラナバーノチーズのクロッカンと
苺のマリネ フロマージュブランのムースとヨーグルトと柚子のソルベ
ピサンリ pissenlit 翻訳としてはセイヨウタンポポ。タンポポを軟白栽培した野菜。フランスで栽培されている野菜で、利尿作用があるので、ピサンリ、実は「おねしょ」という意味。
pissenlit=piss+en+lit=pee/piss+in+bed=おしっこ+中で+ベッド。
★2月3日のワイン
(1)Crémant de Limoux Les Gramenous Brut NV
●生産地 ラングドック地方リムー地区
●格付け AOC Cremant de Limoux
●生産者 Domaine J.Laurens
●品種 Chardonnay 60%, Chenin Blanc 30%, Mauzac 5%, Pinot Noir5%
(2)WIENER HEURIGER 2017
●生産地 オーストリア ウィーン特別区
●格付け WIENER HEURIGER ウイーンD.A.C.
●生産者 ZAHEL
●品種 ゲミシュターサッツ(混醸)
Chardonnay, Grüner Veltliner, Neuburger , Riesling
(3)Casis 2013
●生産地 CÔTES DE PROVENCE, CASSIS
●格付け AOC Casis
●生産者 Clos Sainte Magdeleine
●品種マルサンヌ45%、ユニ・ブラン30%、クレレット20%、ブールブーラン5%
(4)Viognier Coteaux de L’Ardèche 2016
●生産地 ローヌ渓谷地方アルデッシュ村
●格付け IGP Ardèche
●生産者 Domaine des Granges de MIRABEL/ M.Chapoutier
●品種 ヴィオニエ100%
(5)La Llose 2003
●生産地 ルーション地方コリウール村
●格付け AOC Collioure
●生産者 Domaine du Mas Blanc
●品種 シラー50% グルナッシュ・ノワール40%
カリニャン10%
(6)Château Bouscassé 2012
●生産地 南西地方ガスコーニュ地区マディラン
●格付け AOC Madiran
●生産者 Domaine Alain Brumont
●品種 タナ100%
(7)Côte-Rotie 2002
●生産地 ロワール渓谷地方(北)Côte-Rotie村
●格付け AOC Côte-Rotie
●生産者 E.Guigal
●品種 シラー96%、ヴィオニエ4%
★今月の一本
(5)La Llose 2003
●生産地 ルーション地方コリウール村
●格付け AOC Collioure
●生産者 Domaine du Mas Blanc
●品種 シラー50% グルナッシュ・ノワール40%
カリニャン10%
●コメント
色合い 非常に濃い色合いの黒味を帯びた赤。
香り 地中海の海風が感じられるような香りと柑橘系の爽やかな芳香、熟したラズベリーやチェリーのアロマに、南仏に自生するハーブのニュアンス。桑の実の凝縮したアロマに加え、ハーブやスパイス、チョコレートを思わせるようなアロマ。
味わい ミネラル感も感じられるワイン。 少し樽熟してあり深みも。凝縮感があり、ほのかな渋味が口中を引き締め、フレッシュさを醸し出す。滑らかな質感、しなやかなタンニンは果実味に更なるボリューム感を与えており、ミネラルの塩味と果実味の絶妙のバランス感が存在
●MAS BLANCマス・ブラン
バニュルス、コリウールの名門、ドメーヌ・マス・ブラン。このドメーヌを代々運営するパルセ家はもともとロワールの出身であり、1685年にナントの勅令が廃止され、フランスがカトリック国家に戻ると、プロテスタント教徒のパルセ家はルーション地方に逃れました。
1910年に医師のガストン・パルセが葡萄畑をもつ村の娘ポリーヌと結婚してドメーヌを創設。以来、息子のアンドレ、孫のジャン・ミシェルと3代にわたってドメーヌを成長させ、名声を築き上げました。20haの葡萄畑(一部はフェルマージュ)から、バニュルス、コリウールともにさまざまなワインが生み出されています。
●AOC Collioureコリウール
地中海に面し、スペイン国境にいちばん近いAOCです。コリウールはAOC上、赤、白、ロゼの3タイプが認められています。とりわけ赤は種類が多く、「リョーズ」をはじめ、90%のムールヴェードルと10%のクーノワーズからなる「クロ・デュ・ムーラン」、100%グルナッシュの「ラグーユ」などの単一畑もの、5つの区画をアッサンブラージュした「モザイク」などがあります。
「ジュンケ」はシラー90%に白品種のマルサンヌとルーサンヌが5%づつアッサンブラージュされた単一畑ものだが、この白品種のアイデアはジャン・ミシェルの親友であるジャン・ルイ・シャーヴの助言がきっかけ。
同じ区画からマルサンヌ90%、ルーサンヌ10%の白ワイン、「ブラン・デ・ジュンケ」も造られています。
●バニュルス
バニュルスには大きく分けて4タイプあり、ひとつはタンクで熟成させた果実味優先のタイプ。「リマージュ」「リマージュ・ラ・クーム」がこのカテゴリーに属します。
次に搾り粕とともに12ヶ月間熟成させ、酸化的な要素も感じられるがボディは軽めのタイプで、「コリータ」がこれにあたります。
3番目が典型的なバニュルスに見られる酸化熟成型。「キュヴェ・ドクトゥール・パルセ」「ヴィエイユ・ヴィーニュ」「オール・ダージュ・ソストレラ熟成」などがこのタイプ。ソストレラは使った分を注ぎ足しながら熟成させる、いわゆるソレラ・システムを指し、シェリー以外にソレラの名称を正式に使えなくなったため、カタルーニャ語で段を表すソストレから名付けられました。そして最後に白葡萄から造られる「バニュルス・ブラン」です。
バニュルスといえば、チョコレートに合うワインとして、話題を集める南フランスの天然甘口ワイン。
一般的にチョコレートは香りが強すぎて、ワインの印象を消してしまうため、ワインとの相性がよくないといわれていますが、バニュルスだけは良く合うのです。
ポルトガルのポートワイン同様の造りの酒精強化ワイン。発酵中にブランデーを添加して、発酵をストップさせ、糖分を残した甘口に仕立て上げます。