Le G de Château Guiraud 2014
極甘口ワインの最高峰AOCソーテルヌの格付け1級シャトー、Ch.ギローが自社畑の中心にある15haの区画から造る辛口白ワイン。柑橘系のフレッシュな果実味にハーブのような風味を持っています。
色合い 黄緑がかった、輝きと透明感のある瑪瑙色
香り りんごやパイナップル、グレープフルーツ、白桃のアロマに、ハチミツ、ミネラル、ソーヴィニヨン・ブラン由来の青草のようなフレッシュなニュアンスが重なります。華やかな香り、ハーブの爽快なアロマとコクを持ち合わせています。
味わい メロンや柑橘系果実の皮のような心地よい苦み、黄色いリンゴを思わせる果実味に穏やかな酸が溶け込み、時間の経過とともに肉厚な味わいへと変化します。セミヨン由来のオイリーな質感が見事に融合しています。ハーブやミネラルのニュアンスが綺麗に余韻まで残ります。
【畑】 ル・ジェ・ド・シャトー・ギローは、Ch.ギローが所有している畑の中心部にある15haの区画の十分熟しているものの貴腐化はしていない葡萄から作られている辛口白ワインです。品種はソーヴィニョン・ブラン70%、セミヨン30%で、平均樹齢は15年、1haあたり6600本の植え付けを順守しています。
土壌は砂交じりの砂利土が畑のほぼ80%を覆っており、残り20%は粘土砂利質の土壌です。更にその下の地層は、すべての区画において透明感のある砂と粒の揃った礫で構成される地層で、そこに赤い粘土や化石化した牡蠣殻由来の石灰岩交じりの粘土層、赤や白の粘土層が交錯しています。
収穫は、すべて手作業による房選りまたは子房選りで、貴腐化したものや、まだ緑が残っている房は除去します。
【醸造所】
プレスの後の一番搾りジュースだけを用い、取り出したジュースは、24時間の間は、摂氏10℃という低い温度で保管されます。
発酵は12-13℃で始まり、19℃で終えることになります。その発酵は前年グラン・クリュの貴腐ワインを製造したオーク樽の中で2週間行われます。熟成期間の最初の3-4か月の間は、中の澱を定期的に撹拌します。この樽内での熟成は通常は最低でも9か月は続けられます。
- シャトー・ギローChâteau Guiraud
1766年にギロー家が取得して以来品質の向上が始まり、1855年の格付では見事1級に輝きました。その後オーナーの交代は何度かありましたが、ギローが劇的に変わるタイミングとなったのは1983年、グザヴィエ・プランティーが支配人に就任した時です。その指導の下、大改革が行われたシャトー・ギローは厳しい選果を行い熟した果実のみを収穫することで、めざましい発展を遂げてきました。酸化防止剤(SO2)の使用も最小限に抑え補糖も禁止するなど、自然に近い造りを心がけ最高品質のソーテルヌ・ワインを産しています。
1855年にメドックとソーテルヌで1級に格付されたシャトーの中で初の有機認証を取得したシャトーとして知られています。25年にも及ぶ環境保全のための栽培の結果、行き着いた結論です。有機認証を与えられるまでには、とても長い時間がかかります。というのも、認証を与えられるためにはただ有機栽培を実践するだけではなく、それを数年実践し続ける必要があるからです。ギローでは1996年から有機栽培を始め、2007年に全ての畑で有機栽培を実践。それから、いわゆる「転換中」という認証機関の審査段階に入り、2011年に晴れて正式認証されました(2011年が有機認証としての初ヴィンテージ)。
- 初めて樽発酵でボルドー辛口白ワインを造ったシャトー
樽を有効に使用するのが得意なプランティー氏によって、ボルドー辛口白ワインの中で初めて樽醗酵を行ったことでも有名です。樽醗酵および澱と一緒に熟成させることで、味わい豊かで複雑味を帯びた、まろやかな辛口白ワインを造り上げています。