Château Bahans Haut-Brion 2001
- 生産地 グラーブ地区ペッサック・レォニョン村
- 格付け AOC Pessac-Leognan
- 生産者 Château Haut-Brion
- 品種 カベルネ・ソーヴィニョン36%、メルロ52%、カベルネ・フラン12%(2001年キュベ)
- コメント
バーン・オー・ブリオンはボルドーの五大シャトーの一つ、シャトー・オー・ブリオンが手掛けるセカンド・ワイン。2007年からのセカンドは「ル・クラレンス・ド・オー・ブリオンLe Clarence de Haut Brion」というワイン名でリリースされているので、バーン・オー・ブリオンはその前身にあたります。驚異的なまでの濃密さと並外れたエレガントさが魅力です。
色合い
黒色のニュアンスもある濃厚な輝くルビー色。
香り
いささか閉じているが、ブラックチェリー、プラム、ミネラルの香りがするワイン。赤いベリーやスモーキーなアロマ。甘いカシスやプラムなどの黒系果実の芳醇な香り、タバコや黒色果実、スパイス、コーヒーなどの香り、ブラックカラント、カカオ、チョコレートやトリュフなどの複雑なニュアンス。
味わい
ミディアム・ボディーで秀逸な純粋さがあり、良好な舌触りと引き締まったタンニンに恵まれています。酸味は控えめで、アタックは柔らかく深い魅惑的な果実味の濃厚な味わいは模範的なグラーヴのスタイルを具現化しています。
「2001年は、瓶詰めされたのが遅く(2003年9月末)、間違いようのない高貴さや、成長著しい複雑さを持っている。縁までプラム/紫色をしており、ブレンド比率はメルロ52%、カベルネ・ソーヴィニョン36%、カヘルネ・フラン12%という手の内を明かさないもので、瓶詰め後は相当に閉じてしまった。それにもかかわらず甘酸っぱいチェリー、ブラックカラント、甘草、燻煙、細かく砕いた小石の純粋な香りがある。ミディアムボディで、純粋さは秀逸で、タンニンは硬く、過度のある、構造の感じられるフィニッシュを持つ。」(Robert Parker jr.)
- Château Bahans Haut-Brion
オー・ブリオンが手掛ける最上のセカンド。畑、葡萄の選定、醸造方法など、オー・ブリオンと変わらないこだわりと丁寧さがあり、セカンド・ワインというのはもったいないほどの品質です。 格付け第1級のファーストにきわめて近い、最上のセカンド・ワインといえるでしょう。
セカンド・ワインというと、シャトーによって、樹齢の若い葡萄を使用したものや、別の区画から取れた葡萄を使用するものなど様々ですが、オー・ブリオンの場合は、瓶詰め手前までグラン・ヴァンと同じように造っています。
グラン・ヴァンと同じ畑で育てた後に葡萄が選別され、グラン・ヴァンとセカンドに分けます。つまり、 オー・ブリオンと同じテロワールであり、同じ畑で栽培から収穫、製法までに同じように造っています。限りなくファースト・ラベルに近いセカンドと称される理由はそこにあります。
- Château Haut-Brion
全ボルドーの頂点に君臨する5つの第一級格付けシャトー。その中でも唯一グラーヴ地区から選出されたのがこの「シャトー・オー・ブリオン」です。世界で最もエレガント、そして香り高いワインとして一級格付けの中でも際立つ個性と存在感を醸し出すオー・ブリオン。近年においてはさらにテロワールの特徴を反映させたスタイルへと推移し、温暖な砂利質土壌というミクロクリマを素直に表現しています。
「ブラインド・テイスティングにおいて、オー・ブリオンが、第一級シャトーのなかでは最も外交的で軽いワイン、という印象をしばしば与えるという事実は興味深い。実際には、このワインは軽いのではなく、単に、オークの個性があって肉付きがよく、よりタンニンの多いメドックのワインや、よりシフトでメルロが支配的な、右岸でつくられたワインとは異なっているというだけなのだ。最高のヴィンテージにおいては、早熟であるにもかかわらず、このワインは30年かそれ以上熟成を続ける能力を持っており、ほかのいかなる第一級シャトーのワインよりも飲み頃である期間が長い。」(Robert Parker jr.)