Archive for 12月, 2017

Chinois 2017/12/13

月曜日, 12月 18th, 2017

(1) THE PASS NV

  • 原産地 ニュー・ジーランド南島マールボロ地区
  • 格付け
  • 生産者  ヴァヴァサワー・ファミリー
  • 品種   ソーヴィニヨン・ブラン100%

(2)菊鹿 シャルドネ樽熟成(2014)

  • 原産地 熊本県山鹿市菊鹿町
  • 格付け 日本ワイン
  • 生産者 熊本ワイン(株)
  • 品種 シャルドネ100%

(3)BOURGOGNE2002

  • 原産地 Côtes de Nuits地区Nuits-St.-George村
  • 格付け AOC Bourgogne
  • 生産者 Sérafin Père & Fils
  • 品種 ピノ・ノワール100%

(4)POMMARD2004

  • 原産地 Côtes de Beaune地区Pommard村
  • 格付け AOC Pommard
  • 生産者 Le Domaine PARENT
  • 品種 ピノ・ノワール100%

(5)Château Sociando-Mallet1995

  • 原産地 Haut-Médoc, St-Seurin de Cadourne村
  • 格付けAOC  Haut-Médoc
  • 生産者 Château Sociando-Mallet
  • 品種 CS 55%、Me 42%、CF2%、PV1%

(6)Château Soutard 1986

  • 原産地 リブルネ地区サンテミリオン村
  • 格付け AOC St.-Emilion Grand Cru Classé
  • 生産者  Château Soutard
  • 品種 メルロー60% カベルネフラン40%

【今月の一本】

(4)POMMARD2004

  • 原産地 Côtes de Beaune地区Pommard村
  • 格付け AOC Pommard
  • 生産者 Le Domaine PARENT
  • 品種 ピノ・ノワール100%

  • コメント

【樹齢】35~45年

【土壌】粘土・石灰岩

【醸造】100%除梗、5日間の低温浸漬。1日2回のピジャージュを行い18~20日間発酵。

【熟成】オーク樽16~18ヶ月(新樽30~40%)

色合い 赤紫がかったルビー。粘性はまぁ高め。

香り   香りにはバラやアカシア、お香のような上品な芳香とともにシロップ漬けのラズベリー、ストロベリーやチェリーなどの赤い果実を印象づける。続いて八角やシナモンなどのスパイス、紅茶の香り、品の良いバニラのノートが複雑に混じり合う。

味わい アタックはソフトでなめらか。エキス分に富む豊かな果実味が染み渡るように広がり、丸みを帯びたタンニン、溶け込んだ酸味が絶妙のハーモニーを奏でる。アペラシオン特有の力強くしっかりとした構造が明確に表れており、何よりも果実味と酸味、渋みとが完璧なまでの調和を見せる。しっとりとしたシルキーなテクスチャー、フィネスが感じられる優雅なアフター。

  • ドメーヌ パランDomaine Parent

偉大なブルゴーニュワインの造り手と知られるパラン家は17世紀半ばにヴォルネイに葡萄栽培の第一歩を築き、1803年、その居を移したポマールで現在のドメーヌ・パランの基礎となるワイナリーを設立しました。伝統的技法と最新の技術の融合、そして忘れてはならないのは完璧なワインを求める厳格なワインに対する精神です。エティエンヌ・パラン氏とアメリカ合衆国第3代大統領、トーマス・ジェファーソンとの親交をきっかけとしてドメーヌ ・パランがホワイトハウスへのワインの納入業者となったのは有名な話です。フランスのみならず世界中を魅了し続ける彼らの造るワインは、力強いスタイルで色合いも深く、しっかりとしたボディとアルコール度数が高いことをその特徴としていす。ポマールを中心として約25haの畑を所有し、17世紀半ばから今日に至るまで脈々と引き継がれてきた完璧なワインを求める精神は今も12代目当主、アンヌ・パラン(写真)と妹のカトリーヌに引き継がれ、パラン家の歴史と伝統を重んじながらも、より柔らかさとエレガンスを持った女性の感性がいきたスタイルに進化しています。葡萄は鉄の酸化でところどころ赤く染まった粘土石灰質の土壌に植えられています。これはピノ・ノワールとシャルドネの栽培にまたとない条件を提供しています。早くより、土壌と環境に対する配慮から、有機栽培ならびにビオディナミ農法を採用し、人間の健康とテロワールを尊重した葡萄栽培に取り組んでいます。収穫も手作業で行われています。

  • AOCポマールの気候・風土

ポマール(Pommard)は、中央にデューヌ川がつくりだした谷があり、谷を境として南北それぞれに丘陵が広がる地形です。この南北の丘陵は、土壌の面でも違いがあります。南側区画のレ・リュジアン、レ・シャンラン、レ・プチュール、レ・ジャロリエール、レ・フルミエなど、ヴォルネイ村に接する地域の土壌は、赤みを帯び、鉄とミネラル分が豊富。小石や粘土が多い泥炭土や褐色石灰岩質の土地で、男性的な香りの強いタニックなもの。ボーヌ村に近い北側区画のレ・ゼプノ、レ・ペゼロール、レ・ザルヴレ、レ・ザルジリエール、レ・クロ・ド・ラ・コマレーヌ、ラ・ルフェーヌ、クロ・ブランは、粘土、石灰、酸化鉄の混じる泥炭土や褐色石灰岩質の土壌となっており、しなやかさのある女性的なバランスの良い妙味が味わえます。

  • AOCポマールのワインの特徴

ポマールの赤ワインは、アメリカをはじめ世界中で人気。60年代のアメリカでは、ブルゴーニュワインの代名詞にもなったほどです。熟成期間4~12年が飲みごろと言われ、長期熟成に耐える豊富なタンニンを持ったワインならではの楽しみ方の多様さも魅力です。熟成初期のうちにはフローラルなピノらしい赤果実のアロマを楽しめます。ローズとシャクヤクがほのかに香るような、ふっくらとした口当たりが特徴です。